下を向いて歩く理由・・首の筋肉で頭を支えられていないからかも


地面に接写

下を向いて、うつむいて歩いてしまう・・ということはありませんか?

ご自身がそうかもしれませんし、友人など、まわりの方がそうかも知れません。

 

私は昔、小学生くらいのときに、そうだった記憶がかなり強いです。

いつも下を向いている子供・・という印象を、まわりに与えていたと思いますし、
うつむいて歩きなさんな(歩いてはいけない)と、言われることが多かったです。

 

大人になってからは、極端に下を向いたまま歩くことはなくなったものの、
しっかりと前を見据えて歩くというよりは、すこし斜め下を見下ろすような状態で歩くことが多かったです。

しっかりと前を見て歩けるようになった・・と、はっきり自覚できるのは、
実は、つい最近のことだったりします(笑)

 

下を向いて、うつむいて歩いてしまう理由は、いろいろ言われていると思います。

精神的な、自信のなさが原因と言われていたり、
そういうクセがついているのが問題だ、と言われていたり・・

それぞれ一理はあると思いますし、
私も子どもの頃から、そういうことを言われていた記憶はあるのですが・・・
私としてはいまひとつ、しっくりこないな、と思っていました。

 

下を向いて歩いてしまう理由は、もちろん、いろいろあると思われ、
ひとつに絞り込むことはできないのですが・・・

重要な理由のひとつに、
頭の重さを、首の筋肉で支えきれていないことがあります。

 

突然ですが、頭の重さは、だいたい何kgくらいあるでしょうか?

 

・・ご存知の方も多いかもしれませんが、だいたい、5kgくらいあります。

よく言われる例えですが、ボーリング球くらいの重さですね。

 

そして、人間の首の骨というものは、前側に大きな空間があります。

 

首の前のあいた空間

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

上の写真の、赤丸の部分ですね。

頭蓋骨は、その後ろがわが頸椎・・つまり首の骨で支えられているのですが、
前側には、骨はまったく無く、支えられていなかったりするのです。

 

このままだと、どうなるでしょうか?

 

首猫背女性

「PhotoAC」より引用

 

・・・そうです。頭は、前に落ちてきてしまうのです。

 

歩くときに、重い頭を支えることができなくなり、
頭が前に向かって落ちてしまう・・

実はこれこそが、歩いているときに「うつむいてしまう」理由のひとつだったりするのです。

 

歩いているとき以外にも、たとえばスマホをいじっているときなどはわかりやすいと思います。

いわゆる「スマホ首」の状態になってしまうわけです。

 

そして、頭が前に落ちてしまった状態は「首猫背」と言われていて、
頭痛や肩こり、めまいなどなど、さまざまなデメリットを起こす可能性があります。

 

だから、「下を向いて歩く」のはダメなのです。

 

それでは、頭が落ちてしまうのを防ぎ、下を向いてしまうのを防ぐためには、
どうすればいいのでしょうか?

 

頭蓋骨は、後ろ側だけが支えられていると言いましたが、
実は、前側にも支える部分はあります。

 

胸鎖乳突筋の位置

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

いくつかあるのですが、
上の写真にお示しした「胸鎖乳突筋」といったものが、代表的ですね。

こういった、首の前側にある筋肉たちが、頭を落とさないようがんばって支えてくれることで、
頭が前に落ちてしまうのを防ぎ、うつむいて歩いてしまうのを防ぐことができるのです。

 

これら首の筋肉は、しっかりと意識したり、練習したりしないと、なかなか使えるようにはならないものです。

そして、これらが使えていないと、5kgもある頭はちゃんと支えられず、前に向かって落ちてきてしまうわけです。

 

そのためまずは、胸鎖乳突筋などの筋肉を意識し、使えるようにするところから始めてみましょう。

 

たとえば胸鎖乳突筋は、首を前に曲げたり、左右に側屈したり、左右に回旋したりする働きがあるのですが・・・

それよりもまず注目してほしいのは、呼吸をするための「吸気筋」としての作用です。

胸鎖乳突筋は、収縮することで胸を持ち上げ、肺をふくらませて空気を吸い込むのを助ける、
「吸気筋」としての役割もあるのです。

そのため、胸鎖乳突筋など首の筋肉をしっかり使った「呼吸」を、日頃から心がけていれば、
首の筋肉は活性化し、頭をしっかり支えてくれるようになりますので、
頭が前に落ちてしまうことは、少なくなっていくのです。

 

腹式呼吸という言葉があるくらい、おなかを使った呼吸もだいじではあるのですが、
実は、胸を使う胸式呼吸、そして首を使う呼吸も、同じくらい大事だったりします。

吸気筋は、意識すればすこしずつ使えるようになっていきますので、
まずは、胸鎖乳突筋をしっかり使った呼吸を、心がけるようにしていきましょう。
それだけで、うつむいて歩いてしまうことは、いまより減っていくはずです。

 

今回は下を向いて歩いてしまう理由、をテーマにお話ししてみました。


運営者:ドクターゆう

 

 
【年齢・性別】30歳台、男性

【資格】
◇医師(総合内科)
◇医学博士
◇適正姿勢指導士・ストレッチトレーナー(日本ストレッチトレーナー学院認定)

【リアル世界での活動】
◇現在は産業医として、企業への健康情報提供などを中心に活動をしている。
◇過去に、総合病院の内科医・研究員としての職務歴あり。

【簡単なプロフィール】
医師として医学を学んできたにも関わらず、自身の、長年続く頭痛を治すことはできず、悩む。

姿勢・ストレッチ、といった領域に興味を持ち、自分なりに実践を重ねることで、
頭痛のほぼ完全な解消が実現する。

現在は姿勢やストレッチを、頭痛に限らない「不調に悩まされない、幸せな生活の基本」と考え、日々、試行錯誤を繰り返している。

これまでに得た情報や、今後さらに学ぶことを発信していくため、このブログを始め、運営している。

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