肘をついて仕事してしまうのは、怠慢じゃなく「猫背」が原因


肘をつく女性

デスクワークをしていて、どうしても肘をついてしまう。。。

肘をつくのは悪いとわかっていても、止めることができない。。。

と、いうことはありませんか?

 

一般的に、机に肘をつくのは、「悪いこと」とされます。

子どもが肘をついていると、親から、「行儀が悪いからやめなさい!」と言われますし・・・

社会人になってからも、会社で、肘をついて仕事をしていると・・・
やる気がないだろ!とか、みっともない!とか言われてしまいます。

 

以前、私は、肘をついてしまうことがよくありました。

長時間、デスクワークや勉強をしていると、
ダメだとわかっていても、どうしても、机に肘をつくのを止めることができないのです。

そして「やる気がない」と見なされてしまう・・ということも、実際にありました。

 

しかし・・肘をついてしまう本当の理由は、
「やる気が足りないから」とか、「性根がなっていないから」とか・・・

実は、そういうことではありません

 

肘をついてしまう・・という動きには、
ちゃんと、解剖学的な理由があるのです。

 

そして、こういうふうに身体を使えば解決できる!という、
「解決策」も、ちゃんとあります。

 

以下、なぜかどうしても肘をついてしまう・・・

その明確な理由と、そして解決策について、
徹底的に解説していきます。

どうしても肘をつく・・根本的な原因は「姿勢」です

先に結論から、言ってしまいます。

 

肘をついてしまう原因は、ズバリ・・・

「猫背になるから」

です。

 

座った状態で猫背になると、どうしても肘をついてしまいます。

そういうものなのです。

 

座った状態で、猫背になると・・・

丸まってデスクワークする女性

こんな感じで、丸まって仕事をする感じになりますよね。

 

しかしこの丸まった状態というのは、疲れるものです。

5kgもある頭を、うまく支えられない・・とか、いろいろ理由はあるのですが、
長時間、猫背で仕事をしていると、どんどん疲れていくものなのです。

 

なのでこうなると、人間は無意識のうちに、
丸まってしまう身体をなんとか支えて、丸まらないようにしたい!と思うようになります。

ここで出てくるのが、「肘」・・と、いうわけです。

 

どうしても猫背になるのを、止められないとき・・・

机に肘をつけば、物理的に支えることができますので、
ある程度、止められますよね。

 

ちょうど高齢の方が、杖で、猫背になる身体を支えるような感じです。

杖をつく老人のシルエット

こんな感じですね。

 

杖で身体を支えるからこそ、歩けるような状態ですし・・・

杖がなくなると、前に向かって、転んでしまうと思います。

 

同じように、机でデスクワークをしている時・・・

どうしても猫背になってしまうのを止められない場合、
それを支えようとついつい、肘を「杖」として使ってしまうんですね。

 

以上・・なぜ、ついつい肘をついてしまうのか?
その理由を、解説してみました。

猫背になってしまうのは、なぜ?

猫背になってしまうから、それを支える「杖」として、肘をついてしまう。

ここまでは、お話しした通りなのですが・・・

 

それではそもそも、なぜ、猫背になってしまうんでしょうか?

 

ここまでにお話しした内容を考えれば、
そもそも、猫背にならなければ、肘をつかなくても良いはずですよね。

しかし・・デスクワークの最中というのは、
どうしても、止めようとしてもどんどん、猫背になってしまうものです。

私も以前、そうだったので、よくわかります。

 

・・・実は、いつの間にか猫背になってしまう、ということには、
ちゃんと、解剖学的な理由があります

 

そしてここを理解すれば、止めるためにはどうすればいいか?も、わかってきます。

 

以下、解説していきます。

 

どうしても猫背になってしまう理由・・・

それは、人間の、「骨格の形」にあります。

 

下の画像は、人間の骨格を、側面から見たものなのですが・・・

 

首とおなかの前の空間

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

2箇所、赤丸をつけているのが、おわかりいただけますでしょうか。

場所としては、「首の前」と、「おなかの前」ですね。

 

人間の骨格というのは、この2箇所に、大きな空間が空いているのです。

 

見てとれるように、赤丸の部分はがっぽりと、空間になっていますよね。

 

そして、この空間の部分が、ちゃんと支えられていない場合・・・

人間の骨格は、猫背になるように、前に丸まってしまうのです。

 

それはまあ、そうですよね。

人間の骨格は、重いですので・・・

赤丸の部分が、支えられていないとなると、
赤丸の空間がその重さで、潰されていってしまうのです。

赤丸の部分が潰されるように、骨格が崩れてしまいますと・・・

当然、前に丸まるように・・つまり猫背になるように、姿勢が崩れてしまうわけです。

 

そして本来、赤丸の部分は、
「斜角筋」とか、「腹斜筋」とかいった、支えるための筋肉で支えられています。

 

これら筋肉が正常に、ちゃんと働いていれば、
赤丸の部分はちゃんと支えられますので、骨格の重さ程度では潰れはしないのですが・・

そういった「支えるための筋肉」は、意識して使ってあげていないと、
すぐに、全く働いていない状態・・つまり「虚脱」した状態になります。

 

以上、まとめますと・・・

猫背になる原因は、骨格の、赤丸部分が支えられていないから!

と、いうことになります。

猫背になるのを防ぐ!ためには、どうすればいい?

以上、猫背になってしまう、その解剖学的な理由をお話ししました。

 

そして、ここまででお話したように・・・

肘をついてしまう癖をなんとかするには、
猫背になるのを防ぐことができれば、良いわけですよね。

 

しかし・・猫背というのは、デスクワークが長くなってくると、
どうしても、なってしまうものです。

別に猫背になりたいわけじゃないのに、
仕事に集中していると、少しずつ、頭が前に出てきて・・・

いつの間にか、身体全体が、前のめりになってきて・・・

そしていつの間にか、それを支えようと、肘をついている自分に気づく・・・・・・

 

特に対策をしていないと、このように、猫背になっていくわけですが、
幸い猫背にはちゃんと、治す方法があります。

 

猫背をなんとかするためには、まずは、横隔膜をやわらかくするのが重要だと思います。

横隔膜ががちがちに固まると、それにつられて、自動的に猫背になってしまいますので・・・

「深い腹式呼吸」とか、「横隔膜のストレッチ」といった方法で、
横隔膜をやわらかくしていくわけですね。
(リンク先にて、詳しく解説しています)

 

猫背・机に肘をついてしまう、を何とかしようとするのであれば、
まずは上記、「横隔膜をやわらかくする方法」を実践してみるのが、一番だと思います。

 

今回は「肘をついて仕事してしまう」をテーマにお話ししてみました。


運営者:ドクターゆう

 

 
【年齢・性別】30歳台、男性

【資格】
◇医師(総合内科)
◇医学博士
◇適正姿勢指導士・ストレッチトレーナー(日本ストレッチトレーナー学院認定)

【リアル世界での活動】
◇現在は産業医として、企業への健康情報提供などを中心に活動をしている。
◇過去に、総合病院の内科医・研究員としての職務歴あり。

【簡単なプロフィール】
医師として医学を学んできたにも関わらず、自身の、長年続く頭痛を治すことはできず、悩む。

姿勢・ストレッチ、といった領域に興味を持ち、自分なりに実践を重ねることで、
頭痛のほぼ完全な解消が実現する。

現在は姿勢やストレッチを、頭痛に限らない「不調に悩まされない、幸せな生活の基本」と考え、日々、試行錯誤を繰り返している。

これまでに得た情報や、今後さらに学ぶことを発信していくため、このブログを始め、運営している。

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