咳は我慢した方がいい?「正しい呼吸」ができれば、その必要はなくなります


咳を我慢する女性

咳は我慢するべき!・・と、言われたことはありませんか?

 

咳はすればするほど、どんどんひどくなってしまうので、
できるだけ出さないようにしたほうがいい・・というのが、
よく言われることだと思います。

 

私自身、昔は、咳を我慢しておかないと、
まるで咳が咳を呼ぶかのように、すごい勢いで悪化していました。

そのため、咳はできるだけ我慢していました。

 

しかし・・・咳をするときの「呼吸のしかた」を変えるだけで、
現在は、咳をすればするほどひどくなってしまう・・ということは、
私の場合は、ほとんど無くなってしまいました。

 

我慢せず咳をしてしまっても、特にデメリットは無いので、
現在ではどうしても咳が出てしまうときは、遠慮なくするようにしています。
(当然、まわりに人がいない時など状況を選んで、です)

 

その、呼吸のしかた、なのですが・・・

 

咳をしたあとに、鼻から息を吸うようにしました

 

・・・これだけです。

 

 

そんなことで、きつい咳がよくなるわけがない!

・・・と、もしかしたら思われるのではないでしょうか。

 

しかし、「鼻から息を吸う」というのは、
のどや気管へのダメージを防ぐ、ものすごく基本的な習慣だったりするのです。

 

 

そもそも、咳は、必要なものです。

 

人間は、細菌、ウイルス、ほこり・・といった異物を、
からだの外に出すために咳をする・・というのは、もちろん、ご存知のことだと思います。

そのため、ほこりを吸い込んでしまったときや、のどに細菌がついてしまった時などに、
適度に、咳をしてしまうのでは、まったく問題ないはずです。

 

しかし・・この防御反応が、「起きすぎ」になった場合に、
咳自体が、からだにダメージを与えてしまうのです。

咳のしすぎによって、のどの粘膜がやられてしまったり、
咳をするために胸まわりの筋肉が激しく使われすぎて、胸が痛くなったり・・などですね。

 

そして・・咳の「起きすぎ」を起こしてしまうのが、
そのものずばり、咳のあとの「口呼吸」なのです。

ゴホゴホ!と咳をしたあと、
口からヒュー・・と息を吸い込むと、
乾燥し、ほこりなどの異物がたっぷりと乗った空気が、のどに直接届けられてしまいます。

そうなるともちろん、さらに咳をする原因が入ってくるわけですので、
さらに、咳がひどくなるのです。

 

それでは、鼻から息を吸えば、どうなるのでしょうか?

鼻には、加湿・フィルター機能、というものがあります。

 

これはもう、教科書などにも書いてあるようなことなのですが・・・

鼻には、細菌やほこりなどといった異物を、鼻毛などの防御システムによって防いだり、
からからに乾燥した空気をうるおしてくれたり・・という能力があるんですね。

だから、鼻呼吸が身体にいい、と言えるのです。

 

咳のときは、大量の空気を吐き出します。

そしてその後は当然、大量の空気を吸うことになります。

 

その空気が、異物がたっぷり入った、乾燥した空気なのか?

それとも、異物がとりのぞかれた、うるおった空気なのか?

・・・当然、どちらが良いかは、言うまでもないでしょう。

 

実際のところ、私自身は、あるところで「鼻呼吸の良さ」を知り、
それをベースに、特に咳き込んでしまうときには「鼻呼吸の徹底」を心がけたところ、
咳をすればするほど、どんどんひどくなる・・ということは、まったくなくなりました。

 

 

とはいっても、鼻呼吸は、意外に高度な「技術」だったりします。

 

鼻呼吸が技術?いや、鼻で息を吸うくらい誰でもできるだろう・・と、
普通は思われることだと思います。

しかし、鼻呼吸を「無意識で続ける」ことが、難しいのです。

 

咳をしたあと鼻から吸う・・

これはもちろん、意識すればおそらく、難しいことではないはずですが・・・

 

少し気を抜くと、いつのまにか口呼吸になっている・・ということは、とても多いのです。

100回咳をしたうちの、10回ぶん、意識して鼻呼吸ができたとしても、
残りの90回が口呼吸だったのであれば・・当然、あまり意味はありません。

そして、「無意識でできる」くらいにならないと、
普通は、90回ぶんは口呼吸・・みたいなことになってしまうのです。

 

そのため、咳をしているときだけでなく普段から、
鼻から息を吸うことを心がけ、「鼻呼吸の習慣」を身につけていきましょう。

鼻呼吸の習慣が身についていれば、咳をしたあとも自動的に鼻から息を吸うようになっていくので、
咳のたびに咳がひどくなる・・ということはなくなり、
もはや、咳を我慢する必要はなくなっていきます。

もちろん、咳がゼロになるわけではないのですが、
仕事や生活に支障がでるほどにひどくなることは、まずなくなりますし、
どうしても出てしまう咳は「必要なもの」ですので、そのまま、出してしまえばいいのです。

 

もちろん、咳の原因は、アレルギー性だったり咳喘息だったりといろいろあり、
鼻呼吸を心がけるだけで、すべての咳が解消するわけでもないのですが・・・

止まらない咳の原因が、実は口呼吸だった・・ということは、よくあることだと思いますので、
咳が咳を呼ぶような、咳が相乗効果を起こしてしまうようなことが多いのであれば、
ぜひ、咳のあとにできるだけ「鼻から息を吸う」・・ということを、習慣づけてみてはどうか、と思います。


運営者:ドクターゆう

 

 
【年齢・性別】30歳台、男性

【資格】
◇医師(総合内科)
◇医学博士
◇適正姿勢指導士・ストレッチトレーナー(日本ストレッチトレーナー学院認定)

【リアル世界での活動】
◇現在は産業医として、企業への健康情報提供などを中心に活動をしている。
◇過去に、総合病院の内科医・研究員としての職務歴あり。

【簡単なプロフィール】
医師として医学を学んできたにも関わらず、自身の、長年続く頭痛を治すことはできず、悩む。

姿勢・ストレッチ、といった領域に興味を持ち、自分なりに実践を重ねることで、
頭痛のほぼ完全な解消が実現する。

現在は姿勢やストレッチを、頭痛に限らない「不調に悩まされない、幸せな生活の基本」と考え、日々、試行錯誤を繰り返している。

これまでに得た情報や、今後さらに学ぶことを発信していくため、このブログを始め、運営している。

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