よく噛むことができないのは、「噛筋」が固まっているからかもしれません


もぐもぐしてる人のイラスト

ものを食べるときには、30回噛みましょう!・・と、よく言われます。

しかしなかなかそれができず、いわゆる「早食い」になってしまう。。
というのは、よくあることだと思います。

 

実は、ついつい、ものを噛まずに食べてしまう原因は、
「姿勢」である・・と言ったら、驚かれるでしょうか。

 

ものを食べるときには、たくさん噛んだほうがいい・・というのは、常識だと思います。

たくさん噛むことによって、ものを細かくて、唾液としっかりまざりあった消化しやすい状態にできますので、
胃腸への負担を減らしたり、栄養をしっかり吸収できるようにしたり・・というのが主な理由でしょう。

そのため、ものを食べるときにはもぐもぐと、何度も噛んで食べる習慣が重要です。

 

しかし・・ひと口ごとに何度も何度も噛むのは、けっこう面倒なものです。

何度もあごを動かす動作で、あごが疲れてしまったり、
あごが力むことで頭が痛くなってしまったり・・というのも、あんまり噛めない理由になると思います。

 

たくさん噛む習慣をつける!!というのも、もちろん、大事ではあるのですが・・・

実は、ちゃんと噛むことができないのは「噛むための筋肉」が縮んで固まってしまっているのが原因かもしれないのです。

そして、それら筋肉が固まってしまう理由が・・・ものを食べるときに「首の姿勢」が崩れてしまうこと、なんですね。

 

噛むための筋肉は、おもに、顔の側面にあります。

 

噛筋

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

上の画像は、人間の頭蓋骨なのですが・・・

側面にある、茶色で表示された筋肉が、噛むための筋肉たちです。

名前としては「噛筋」「側頭筋」「翼突筋」・・といったものですね。

 

そして、人間はこれらの筋肉を動かすことで、あごを動かして、ものを噛んでいます。

 

口を開けた状態

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

この、あー・・と口が開いた状態から、噛むための筋肉が収縮することで・・・

 

口を閉じた状態

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

がぶ!・・と、噛むことができるわけですね。

 

しかし・・・もし、この噛筋など噛むための筋肉たちが、
肩こりのように、がちがちに固まってしまっていたとしたら・・・どうでしょうか?

 

がちがちに固まってしまった筋肉を、なめらかに何度も何度も動かすのは、難しいものです。

固まった筋肉を無理に使おうとすると、どうしても「力む」ような動作になってしまいます。

 

そのため、噛むための筋肉が縮んで固まっているとしたら、しっかり噛むというのは難しくなってくるのです。

ひと口ごとに30回くらい・・・一食に何百回も、となればなおさらですね。

 

こういう、噛むための筋肉が固まっているような状態で、
無理をしてたくさん噛もうとすると・・・

がちがちの筋肉を無理に動かすわけですので、痛みが出ることもありますし、
あごがやたらと疲れてしまうかもしれません。

 

しかし・・・なぜ、噛筋などの噛むための筋肉たちは、
縮んで固まってしまうのでしょうか?

 

鍵は、食べるときの「猫背」にあります。

 

お尋ねなのですが・・・ものを食べるとき、
下の画像のような姿勢になって食べることはありませんか?

 

首猫背女性

「PhotoAC」より引用

 

食べ物に向かって、口を近づけていって食べる食べ方ですね。

ここまで極端じゃなくても、ものを食べるときには、
からだを丸めて食べてしまうことは多いと思います。

 

しかし・・実は、食べるときにからだを丸めてしまうと、
あるべき「首の姿勢」が崩れてしまい・・・

それによって、頭のまわりにある筋肉たち・・噛むための筋肉を含む・・が、
固まっていってしまうのです。

 

首の姿勢を崩してしまうと、頭・首・肩といったところの筋肉が固まってしまうのでは、
食べるときに限らずいつでも同じなのですが・・・

食べるときは、特別に姿勢が崩れやすいですので、
特に、注意が必要なのです。

 

そして、「首の姿勢」がちゃんとできた状態だと・・

噛むための筋肉がフリーで、動きやすい状態になりますので、
なめらかに何度も何度も噛むことも、あまり苦ではなくなるんですね。

 

姿勢を崩して食べるときのイメージは、
下の画像のようになります。

 

食べるときの悪い姿勢イメージ

「カンゴルー」より引用

 

そして、「良い姿勢」で食べられているときのイメージは、
下の画像のような感じです。

 

食べるときの良い姿勢イメージ

「カンゴルー」より引用

 

できるだけ、頭が前に出すぎないように注意して、
おわんを持ち上げて顔に近づける動きをメインにして、食べるのがコツです。

 

姿勢を整えたままの状態で、ものを食べる習慣が身につけば・・

噛むための筋肉が、がちがちに固まってしまうことはなくなり、
あまり苦労せずに、たくさん噛んで食べられるようになります。

そして、そうなれば食べ物を消化しやすくなりますので、
消化にエネルギーを使いすぎて疲れやすくなってしまったり、
胃もたれや胸焼けがしてしまったり、胃炎になってしまったり・・というのを、
防げる可能性もでてくるのです。

 

ぜひ、あまり猫背になりすぎずものを食べる習慣を、
身につけてみては・・と思います。


運営者:ドクターゆう

 

 
【年齢・性別】30歳台、男性

【資格】
◇医師(総合内科)
◇医学博士
◇適正姿勢指導士・ストレッチトレーナー(日本ストレッチトレーナー学院認定)

【リアル世界での活動】
◇現在は産業医として、企業への健康情報提供などを中心に活動をしている。
◇過去に、総合病院の内科医・研究員としての職務歴あり。

【簡単なプロフィール】
医師として医学を学んできたにも関わらず、自身の、長年続く頭痛を治すことはできず、悩む。

姿勢・ストレッチ、といった領域に興味を持ち、自分なりに実践を重ねることで、
頭痛のほぼ完全な解消が実現する。

現在は姿勢やストレッチを、頭痛に限らない「不調に悩まされない、幸せな生活の基本」と考え、日々、試行錯誤を繰り返している。

これまでに得た情報や、今後さらに学ぶことを発信していくため、このブログを始め、運営している。

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